ヘアドネーションとは?
『ヘアドネーション』近年ニュースやSNSで多くの方が提供している情報が流れていて耳にすることが増えてきました。
では実際にどれくらい長さがあればいいの?どこでできるの?どこに送ればいいの?など
そんな疑問にお答えできるように解説していきます!
●ヘアドネーションが提供していること
まずはヘアドネーションすることで何ができるか
文字通り髪の寄附になりますが、寄付した髪の用途はいくつかあります。その中で一般的に知られるようになったのは
病気の子供たちのための医療用ウィッグを作る活動です
子供たちの中で小児がん、白血病などの病気または不慮の事故等により頭髪を失った時に着用する医療用ウィッグを無償で提供する活動になります。
シェリオン・エ・ナチュールでは医療用のウィッグを提供された子供たちのウィッグを無料でカットすることがあります
人に会うのが恥ずかしいという思いを解消したり、子供が喜んでいる姿を見て心から安心している親御さんを見ています
ヘアドネーションで提供される医療用ウィッグは100%人毛のため、ファイバーなどで作られる人工毛と違いとても自然で
着用するときに違和感がありません。子供が人前に出ることに億劫にならない前向きな気持ちになれる
そんな大きな大きな助けとなっています☆
●ヘアドネーションに必要な長さとは?
ヘアドネーションは長さによって作れるウィッグが変わってきます
・15センチから31センチの長さ
以前は15センチから受け入れるウィッグ製作団体もありましたが現在は休止しています
・20センチから31センチ未満の長さだと、ショートヘアのウィッグになります
現在20cmの長さから受付可能な団体が一つあり
株式会社東京義髪整形という会社が独自の技術を用いて製造が可能です
・31センチから40センチ未満だと、ショートからボブヘアのウィッグになります
31センチ以上となると受け入れ可能な団体が増えます
・40センチから50センチ未満だと、ミドルヘアのウィッグになります
40センチ以上の長さのドネーションはだんだん減っていきます
・50センチ以上の長さだと、ロングヘアのウィッグとなります
毎年年間300〜400人のヘアドネーションのカットをしていますが50センチ以上のドネーションの方は1割にも満たないので、もし伸ばせる方はとっても貴重な貢献となります(皆様、髪が長い間の日常が大変だとよくお聞きします)
髪の毛は1ヶ月で約1cmから1.2cmほど伸びると言われているので
20cmであればおよそ1年半、31cmであれば2年半前後伸ばす必要があります
●ヘアドネーションができる髪とできない髪、条件はあるのか?
ヘアドネーションをされる方からよく聞くことが
こんな痛んだ髪でも役に立つの?使えるの?パーマやカラーしてるけど大丈夫?という声です
答えは、軽く引っ張っただけでちぎれてしまうようなダメージ状態でなければどんな髪も大丈夫です
縮毛矯正をしていても、ブリーチをしたことがあっても可能です!年齢も性別も関係ありません。
(※ブリーチ毛は受付していない団体もあります)
寄付として送る際は髪が濡れていないことも条件になっているので乾いた状態で送ります
●ヘアドネーションはどこでできるの?どうやるの?
ヘアドネーションはご自身でもできます!私たちの美容室にもやり方の質問をくださり、ご自身で切って送った方もいます
美容室でやれば切った後の髪をご希望の髪型に仕上げることができます
やり方としては
①髪をいくつかのパートに分け、その毛束をゴムで束ねていきます
②ゴムの結び目より1センチ以上あけてカットしていきます(毛束が取れないために)
③束ねた毛束が郵送中に濡れないように工夫して長さの条件などに合う、送りたい団体に発送する
(シェリオンでは発送に使うレターパックなどの必要なものを取り揃えているので手ぶらで可能です)
●どこに送ればいのか?
ここではヘアドネーションの受け入れ先として7つの団体を紹介します
それぞれのHPリンクがありますのでクリックすると具体的な活動が見れます
20センチからヘアドネーションが対応可能な団体です
送り先↓
〒110-0003 東京都台東区根岸3-13-8 (株)東京義髪整形HD事務局
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・Japan Hair Donation & Charity(JHD&C・通称ジャーダック)
2009年からスタートした日本で最も歴史があるヘアドネーション受け入れ団体です
送り先↓
〒531-0072
大阪府大阪市北区豊崎3-8-18
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オリジナルヒーロー“破牙神ライザー龍”を起用して年間200回以上のボランティアをしている団体です
送り先↓
〒981-8003
宮城県仙台市泉区南光台2丁目13-1
NPO法人HERO
ヘアドネーションプロジェクト係
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医療用のウィッグ制作会社が運営する団体で、ヘアドネーションの啓蒙や医療ウィッグを学べるイベントを開催しています
送り先↓
〒530-0001 大阪府大阪市北区梅田3丁目3-45マルイト西梅田ビル5F
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福祉美容の団体が生み出したプロジェクトでケアウィッグプロジェクトとして展開しています
送り先↓
〒216-0006 神奈川県川崎市宮前区宮前平1-4-152
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・Hair for Children(旧 女子高生ヘアドネーション同好会)
無償で子供たちにアートネイチャーと協力して「幸運のウィッグ」という医療用かつらを届ける活動をしています
送り先↓
〒236-0004 神奈川県横浜市金沢区福浦3-9
横浜市立大学 医学教育推進課 Hair for Children 宛
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汎発性脱毛症に悩んだ経験のある代表が北海道を中心に無償のウィッグを提供している団体です
送り先↓
北海道札幌市西区発寒11条4丁目1-17
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以上の団体さんはしっかりとウィッグ製作に取り組んでいます
番外編として、医療用ウィッグではないヘアドネーションを一つ紹介します↓
伝統工芸の刷毛を作っている団体で15センチの場合はこちらへドネーションが可能です
●医療用ウィッグはどうのように作られて、どう必要な人に提供されるか
髪を切って束ねた髪がどうウィッグとして活用されるかというと
①ヘアドネーションされた髪がドネーション協会、団体に届く
送られた髪の毛が入っている封筒などを大事に開封し、髪の毛を仕分けしていきます
カラーの有無、長さによって、その後の工程が変わるので丁寧に仕分けしていきます
規定の長さに届いていない場合は捨てるのではなく、練習用のウィッグやシャンプー開発などに使う会社に販売し
そこで得た収益を医療用のウィッグ製作費に充てているそうです
②専門の工場で髪の毛を均一にする処理を行う
仕分けした髪の毛を専門の工場に届けます。そこでは特別な薬品と工場の方の長年の経験などをもとに
キューティクルを取り除き、均一に染め上げ、束ねた後、何度もほぐしていきトリートメントをしたようにまとめていきます
しっかり乾燥させ、専門のブラシで梳かしてツヤを与えます。できた束をまた選び仕分けして整毛処理し
ウィッグに仕上げるための結束作業を行います。職人さんによる多くの手間と時間をかけて作り上げます。
そして一つのウィッグができるために20束ほど必要になるそうです
③必要としている人たちからの医療用ウィッグの申し込みと採寸
お申し込みをした方の頭の形をメジャーメントという細かく採寸するやり方ではかり
どのような髪型がいいか相談の上、そのデータが製作工場に送られオーダーメイドの医療用ウィッグを製作していきます
④検品とオーダーした方への発送
制作されたウィッグはヘアドネーション団体に送られ、検品し一人一人にウィッグが送り届けられます
そして希望があればつけた医療用ウィッグを美容室で無償でカットするというサービスがあり
より好きな髪型に近づけて、完成!です
シェリオンでもウィッグをつけた後のカットを対応していますが完成した後の本人、家族の喜ぶ姿に感動させてもらいます
●髪の長さがあれば誰でもできるボランティア
いかがでしたか?
ヘアドネーションのことが具体的にわかり、身近なことに思えてもらえると嬉しいです
髪をばさっと切る勇気、それだけをお持ちになって
ヘアドネーションで誰かの元にウィッグを届けてみませんか?
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