ヘナカラーとは?一般的な白髪染めカラーと何が違うか
白髪染めといえば、市販の化学染料を使ったヘアカラーが一般的ですが、最近注目されているのが「ヘナカラー」です。ヘナカラーとは何か、そして一般的な白髪染めとどのような違いがあるのかを詳しく解説します。
ヘナカラーとは?
ヘナカラーとは、「ヘナ」と呼ばれる植物(学名:Lawsonia inermis)の葉を乾燥させ、粉末にしたものを水と混ぜて髪に塗ることで染色する方法です。ヘナにはオレンジ色の天然染料成分「ローソン」が含まれており、髪をコーティングすることで染まります。
ヘナはインドや中東で古くから髪染めやボディペイントに使用されており、自然由来の成分で髪や頭皮に優しいのが特徴です。また、ヘナには収れん作用があり、髪のキューティクルを引き締めることでツヤを与えたり、頭皮の余分な皮脂や汚れを取り除いたりする効果もあります。
一般的な白髪染めカラーとの違い
1. 成分の違い
- ヘナカラー:天然由来の植物成分のみを使用(※一部の商品には化学成分を含むものもあるので要確認)。
- 一般的な白髪染め:化学染料や酸化剤(ジアミン系染料、過酸化水素など)が含まれる。
2. 髪や頭皮への影響
- ヘナカラー:髪を傷めにくく、むしろトリートメント効果がある。頭皮への刺激が少なく、敏感肌の人にも適している。
- 一般的な白髪染め:化学成分により、髪がダメージを受けやすい。頭皮への刺激が強く、アレルギー反応を引き起こすことも。
3. 染まり方と色のバリエーション
- ヘナカラー:オレンジ系の発色が基本で、インディゴ(藍)と組み合わせることでダークブラウンや黒っぽい色にも調整可能。
- 一般的な白髪染め:豊富なカラーバリエーションがあり、好みの色を選べる。
4. 色持ちと退色の仕方
- ヘナカラー:徐々に退色しながら自然になじむ。髪の表面をコーティングするため、ムラになりにくい。
- 一般的な白髪染め:化学反応によって髪の内部まで染まるため、色持ちは良いが、退色時に不自然な色ムラが出ることがある。
5. 染める時間
- ヘナカラー:自然染料のため、発色に時間がかかり、素材によって20分から1時間ほど放置が必要。さらに茶色などにする場合、2度染をすることがありさらに時間がかかる。
- 一般的な白髪染め:短時間(20分程度)で染まる。
ヘナカラーのメリット・デメリット
ヘナカラーのメリット
- 髪や頭皮に優しい。
- 自然由来の成分で安心して使える。
- トリートメント効果があり、髪にハリやツヤを与える。
- 退色時にムラになりにくい。
- 頭皮の余分な皮脂を取り除き、地肌を健やかに保つ効果がある。
ヘナカラーのデメリット
- 染まり方がオレンジ系に偏りがちで、自由な色選びが難しい。
- 染色に時間がかかる。
- 一度染めると完全に元の髪色に戻しにくい。
- パーマがかかりにくくなる場合がある。
一般的な白髪染めのメリット・デメリット
メリット
- 短時間でしっかり染まる。
- 豊富なカラーバリエーションが選べる。
- 均一に染まりやすい。
デメリット
- 化学成分による髪や頭皮のダメージがある。
- 頭皮が敏感な人には刺激が強い。
- 退色時にムラが出やすい。
ヘナカラーを長く続けることで得られる効果
ヘナカラーを継続的に使用することで、以下のような長期的な効果が期待できます。
- 髪の強化:ヘナの成分が髪をコーティングし、キューティクルを保護することで、髪が強くなり切れ毛や枝毛が減少します。
- ツヤとハリの向上:ヘナの収れん作用により、髪が引き締まり、自然なツヤやハリが生まれます。
- 頭皮環境の改善:ヘナには抗菌・抗炎症作用があり、フケやかゆみを抑え、頭皮の健康を保ちます。
- 髪のボリュームアップ:ヘナのコーティング作用によって髪一本一本がしっかりし、ボリューム感のある仕上がりになります。
- 自然な染まり方:回数を重ねるごとに髪に色が定着し、より深みのある自然な仕上がりになります。
- ダメージレスな白髪ケア:化学成分を使用しないため、髪の負担が少なく、長期間使用してもダメージが蓄積しません。
- エイジングケア効果:頭皮の血行促進作用が期待でき、健康な髪の成長をサポートします。
- 紫外線ダメージの軽減:ヘナのコーティング作用が髪を保護し、紫外線によるダメージを軽減します。
- 抜け毛予防:ヘナの成分が頭皮を健やかに保つことで、抜け毛の原因となるトラブルを防ぎます。
ヘナカラーで茶色・濃いブラウン・黒髪にする方法
ヘナ単体ではオレンジ系の発色になりますが、他の天然染料と組み合わせることで茶色や濃いブラウン、黒髪に近い色を作ることが可能です。
1. 茶色にする方法
茶色にするには、ヘナにインディゴをブレンドするのが一般的です。
- ヘナ:インディゴ = 2:1 の割合で混ぜると、ナチュラルなブラウンに。
- ヘナ:インディゴ = 1:1 で混ぜると、やや濃いめのブラウンになります。
2. 濃いブラウンにする方法
濃いブラウンにするには、インディゴの比率をさらに高めます。
- ヘナ:インディゴ = 1:2 の割合にすると、より深みのあるブラウンに。
- ヘナを単体で染めた後、インディゴを後染め(二度染め)する方法もあります。
3. 黒髪にする方法
完全な黒髪に近づけるには、ヘナとインディゴの二度染めが効果的です。
- まず、ヘナ単体で染めて髪をオレンジ色にする。
- 一度流して乾かした後、インディゴを単独で染める。
- これにより、インディゴの青色がヘナのオレンジ色と混ざり、黒っぽい色に仕上がる。
また、染めた直後よりも、空気に触れて数日経過すると色が落ち着き、深みが増します。

ヘナカラーの色を長持ちさせるコツ
- 染めた後、すぐにシャンプーをしない(染料が定着するまで48時間はお湯洗いのみが理想)。
- オイルトリートメントを併用する(ヘナやインディゴは髪をコーティングするため、適度な油分があると発色が安定しやすい)。
- 天然由来のシャンプーを使用する(化学成分が少ないものの方が色持ちが良い)。
ヘナカラーを使いながら、自分に合った理想の色合いを見つけていきましょう!
ヘナ初めての方のよくある疑問
ヘナで白髪は染まりますか?
薬品で染めるような均一な染まりにはなりませんが、オレンジや茶色に染めることができます。繰り返し染めることでしっかり色が定着していきます。3週〜に1回をまずは3回されることをおすすめしています。
ヘナで明るくすることはできますか?
ヘナは植物ですので脱色(ブリーチ)効果はありません。白髪に色が入り、他の黒の部分はほぼそのままになります。重ねていくとほんのりオレンジがかった黒髪になることもあります。
白髪を地毛のような黒色にできますか?
一度では黒にすることはできませんが、ダブルヘナという方法があります。一度ヘナのみで染め、流してからインディゴで染める2度染めでしたら、髪質にもよりますがかなり黒に近いお色味になります。
ヘナはもともと明るくしていた部分が真っ黒になりますか?
100%天然のヘナだけを使用した場合、黒くなることはありません。もし一度度染めただけで黒くなる場合は化学染料入りのヘナか、インディゴがかなり多めに配合された場合です。
ヘナをすると明るくカラーすることが出来なくなりますか?
毛先までヘナをしている場合、明るい茶色やアッシュなどの青味系のカラーリングは難しくなります。
ヘナは髪にコーティングされているように染まるので、一度染めたヘナが明るくしようとするカラーリングを邪魔します。暗めの茶色くらいでしたら可能な場合もありますが、その方のヘナの頻度やインディゴの配合量などでも変わってきますので、あまりおすすめはできません。
ヘナをするともうパーマをかけることが出来なくなりますか?
ヘナをしているとヘナが髪の表面にコーティングしているためパーマはかかりにくくなりますがパーマをかけることは可能です。
ヘナをするときしみますか?
髪にダメージ(カラー毛、パーマ毛、乾燥毛など)がある場合、『ヘナショック』とよばれるきしみがでることがあります。 オイルをつけてからヘナを塗布することできしみを緩和することができます。
ヘナはトリートメント効果はありますか?
痛んでる髪の毛はキューティクル(髪のウロコ)がはがれてしまっていて、そこから必要な油分やタンパク質が流れていってしまい乾燥やガサガサになります。
ヘナは髪の表面に吸着し髪の毛をコーティングするので、キューティクルのはがれを抑え油分の流出がなくなるので、保水効果があります。またコーテイングによりハリツヤコシが出て、バージン毛のようなしなやかな髪になっていきます。
ヘナはどの位もちますか?
白髪に一度色がつくと、徐々に薄くはなりますが完全に色が落ちてしまうことはありません。ただ白髪が伸びてくる部分は白いので、3週〜1ヶ月半位でご来店される方が多いです。
まとめ
ヘナカラーを長く続けることで、髪や頭皮の健康を保ちながら自然に白髪をカバーすることができます。継続使用することで、髪が強く健康的になり、頭皮の環境も改善されます。自分のライフスタイルに合わせた白髪染めを選び、健やかで美しい髪を手に入れましょう。
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